こんにちは。山口です。
お盆の連休を利用して、実家の長崎に帰省させていただきました。
写真は、家族でキス釣りに行った時の写真です。防波堤からの投げ釣りは、いつやっても面白いですね。(ある程度釣れればの話ですが…)さばいて、天ぷら・刺身・塩焼きと、堪能させていただきました。
さて、実家の長崎はまだまだ開発が進んでいないところも多く、空き地や太陽光発電施設にぴったりな場所がたくさんありました。この職業についてから、そのようなところに目がいくようになり、景色も少し変わって見えますね!
農地の中にポツンと太陽光発電施設が建てられているところなどがあると、「農地転用が行えるような場所だったのかな?」などと思いながら見てしまいます。
通常は農地転用を行わなければ農地に太陽光発電所は建てられないのですが、ソーラーシェアリングという方法であれば建設可能になりますので、もしよろしければ以前に掲載させていただきましたこちらの記事もご覧ください。
太陽光発電施設を建設する際に、まずは地目を確認しなければならないのですが、太陽光発電施設において、一番人気なのは「雑種地」です。農地などと違って、事前にどこかへ設置するための特別な許可などが必要なく、固定資産税が宅地などと比べて安いことが要因として挙げられます。
ただ、「雑種地」という区分になっているのは、「どの地目にも当てはまらないような土地」が雑種地になるので、割合的にはかなり少ないことも事実です。
日本の国土において、もっとも割合を占めているのは山林です。国土のおよそ68%が山林であり、2番目の農地が12%しかないことを考えても、かなりの割合を占めているといえるでしょう。
ここで、山林のメリットですが、
1つは「土地の価格が安価な傾向にある」ということが挙げられると思います。都市部などから離れた場所にあることが多いので、土地の初期コストが抑えられるのは大きなメリットではないでしょうか。
2つめは、「近隣に遮光物が建設されるリスクが少ない」ということです。せっかく住宅に太陽光発電設備を設置したのに、向かいに大きなビルが建設されてしまって日陰になってしまった。などという危険性は少ないのかなと思います。
一方、デメリットとしては、
1つめ「森林開発許可など、経産省以外への申請も必要になってくる」ということです。日本の資源を保全するという意味でも、なるべくなら森林の伐採などは控えてほしいという国の意向もあるのでしょう。
2つめは、「土砂の流出や崩落の危険性が平地よりも高い」ということです。もともと木々の根がしっかりと土壌を支えてくれていたのに、伐採・伐根などを行ってしまうと地盤が極端に弱くなってしまう可能性があります。地盤の土質などにもよるので一概には言えませんが、きっちりと地盤の判断ができるうえで森林開発に踏み切らないと、最悪の場合、土砂災害で太陽光発電施設が倒壊してしまう…なんてこともありえます。
また、地目以外にも注意しておかなければならないことがあります。
たとえ、地目が農地以外でも農地扱いとなってしまい、太陽光発電施設を設置できなかったという事例も存在するのです。それは土地が『農業振興地域内』であった場合です。農業振興地域について詳しい説明は以下の記事で紹介させてもらっていますので、ご興味ある方はぜひともご覧ください。
安心して売電利益を得るためにも、事前の計画はしっかりと練っておきたいものですね。当社では事前の現地調査などから、全て行わせていただきます。
一例ではありますが、農地の一時転用許可に必要な書類一覧を以下のブログ記事で紹介しています。ご参考に!
・農地の一時転用許可更新完了!その内部に迫る!!(※兵庫県三田市の例)
ぜひぜひ、一度ご相談ください!
♦関連ページ一覧
・向いている土地の条件
・スクリュー杭打設の強度試験
・傾斜地の雨水排水対策
・ソーラーシェアリング
・太陽光発電現場の雑草対策