こんにちは。
山口です。前回の続きです!
前回は太陽光発電施設の発電量の計算方法について、ブログを書かせていただきました。
その発電率と過積載によるピークカット率を見比べて、
どれくらいの過積載率が一番ベストなのかを見ていきたいと思います。
ピークカット率の計算方法はちょっと難しすぎるので割愛します。
ざっくりとですが、表にしてみましたのでご確認ください。
過積載率160%を超えたあたりから、過積載率が10%上がるごとに、ピークカット率が2%増えることが分かります。
過積載率160%だと、ピークカット率4%
過積載率200%だと、ピークカット率12% です。
前回の復習ですが、年間発電量は、
平均日射量×システム損失係数×システム規模×365日
この計算式で求められます。
①過積載率160% ②過積載率200%
この2パターンで、試算してみたいと思います。
場所は、両方とも兵庫県三田市の仮定です。過積載率なしの場合、以下の計算になります。
3.68×0.85×50×365=57,086(kwh)
57,086×21=1,198,806(円)
この試算と比べて、どうなのかを見ていきます。
①過積載率160%の場合
パネルの設置容量は49.5×1.6=79.2kwなので、
年間発電量=3.68×0.85×79.2×365=90,424(kwh)
年間売電金額=21×90,424=1,898,904円
ここから、ピークカットの4%が引かれるので、
1,898,904円×0.96=1,822,947円 となります。
過積載なしの場合だと1,198,806円なので、
1,822,947-1,198,806=624,141円 です。
利回りを仮に10%と仮定するのであれば、
624,141円×10年=6,241,410円
上記の金額以内に抑えることができれば、過積載にした方がよい!ということになります。
②過積載率200%の場合
パネルの設置容量は49.5kw×2=99.0kwなので
年間発電量=3.68×0.85×99.0×365=113,030(kwh)
年間売電金額=21×113,030=2,373,630円
ここから、ピークカット率の12%が引かれるので、
2,373,630円×0.88=2,088,794円 となります。
①と同様の計算を行うと、
2,088,794-1,198,806=889,988円
利回り10%を保つのであれば8,899,880円
以下の金額で過積載できるのなら、価値があるということです。
①と②は両者ともに過積載率に比例して設置費用は上がっていきます。
一方で、②は①と比べてピークカットで大幅に削られるため、過積載の恩恵があまりありません。
個人的には、あまりパワコンに負荷をかけすぎるのもよくないので、160%程度に抑えておくのがちょうどいいかなと考えます。
しかし、それでも設備投資費との割合で得であったり、土地が広いので目いっぱい活用したい等の理由があれば、十分考えられる選択肢の一つだと思います。
当社では、その土地などによってベストな設計をご提案させていただくことも可能です。
あなただけの、オーダーメイドの太陽光発電施設を、一緒に作り上げましょう!
ぜひお問い合わせください!
>>>野立て太陽光発電のメリットやリスクとは?
>>>太陽光発電でスクリュー杭基礎施工に向いている土地の条件