こんにちは。河合です。
前回のブログまでかなり時間が空いていたので、久しぶりの連投です。どうぞお付き合いください。
福島県で先行掘削を行ったことは前回のブログ記事にてご紹介しましたが、通常の地盤なら直打ちするはずのスクリュー杭が入らないということで、先行掘削を行った事例でした。(ぜひ上記リンクからご覧ください!)
今回は、キャストイン工法という、先行掘削が不可欠な工法をご紹介いたします。
簡単に言うと、大きな穴をあけて、杭を差し込んで、コンクリートで固めてしまうやり方です。
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近頃は、ほんとにこの工法のお問い合わせを多くいただきます。以前はスクリュー杭打設の問い合わせがほとんどでしたが、住宅メーカー様などが大型発電施設の建設に乗り出したことで、この工法が採用されるようになってきたようです。
キャストイン工法のメリットとしては、「スクリュー杭よりも強度計算が出しやすく、不確定要素が少ない」ということが挙げられるかと思います。昔から基礎工事で採用されていたコンクリート工法なので、計算方法が確立されており、厳密な書類提出などが必要な場合にこの方法が採用されます。
特に積雪地域などでは、スクリュー杭の羽部分のみでは積雪の荷重を支えきることが難しいため、積極的に採用されているようです。
キャストイン工法の工程としては、以下の流れになります。
①先行掘削>②杭建て込み、仮固定>③モルタル充填、仮固定解除
①先行掘削
深さ、掘る穴の径は強度設計によってまちまちですが、Φ200~300mm、深さ1500mm~2500mm程度が、施工させていただいた案件の中では多かったように思います。
↑実際にΦ200mmで掘削しているときの写真です。かなり径が大きいため、馬力の強い重機が必要となります。
②杭建て込み、仮固定
③モルタル充填、仮固定解除
掘削した箇所に杭を立て込んで、レベルや位置を取って、ミキサー車からモルタルを流し込んで基礎を固めます。
おおまかな説明ですが、以上のような流れになります。キャストイン工法はこれで完了です。なんといっても先行掘削が大変です。以前Φ200mmで掘削した時の写真が、こちら↓
ずーっと岩盤でした。墓石に使うようなとてもいい石で、苦戦しました。
時間は多少かかりますが、弊社で使っている重機であればどんな岩盤でも掘ることはできます。
スクリュー杭工法と比べてかなり労力と時間がかかりますが、日本はコンクリート基礎が重視される傾向にあるので、採用されることも多い工法ですね。
全体の予算もあるでしょうから、是非一度ご相談ください!今回写真を掲載しているのはボーリングマシンですが、他の重機もあります。杭建て込みについてもレベルを合わせたり通りを合わせたり、いろいろと知識や技術が必要になってきますので、まるっと当社にお任せください!
もちろんこの工法にてご相談いただければ、できる限りコストを削減できるよう尽力いたします。
是非一度、お問い合わせください!
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